買う 学ぶ・知る

青森の豆卸問屋が豆腐店オープンへ 2代目社長が支援者募集

クラウドファンディングに挑戦中の「辻口商店」社長・辻口美香さん

クラウドファンディングに挑戦中の「辻口商店」社長・辻口美香さん

  • 0

  •  

 卸問屋「辻口商店」(青森市古舘1、TEL 017-743-7201)が10月、青森県産大豆を使う豆腐店の10月オープンに向け準備を進めている。

辻口商店で扱う、小売りの大豆商品

[広告]

 社長の辻口美香さんは、大豆や豆腐用加工原料、豆腐製造用の機器や資材を扱う同店で7年ほど働いた後、北海道に移り住み、豆腐業界からはしばらく離れていた。2022年、父で創業者の先代社長が亡くなったことを機にUターン。「青森市内の豆腐店が1店舗のみとなっていた現状を知り、驚いた。青森県内全域を見ても豆腐店がかなり減っている中、どうしたら売り上げが伸ばせるかを考え、飛び込み営業や個人向けの商品開発などを行ってきた」と振り返る。

 オープンを予定している豆腐店名は「おとうふ屋 辻口」。青森県産大豆、白神山地の湧水、沖縄の天然にがりを使った豆腐を販売する。辻口さんは「昔食べていた豆腐の味を思い出し、県産大豆の商品を作りたいという思いが強くなった。おいしいものを作ることで、豆腐業界を少しでも盛り上げたい」と話す。

 9月1日にはクラウドファンディングを立ち上げた。集まった資金は店舗造作費や機械類の購入費に使うという。支援者への返礼品は、県産大豆「おおすず」を使った木綿豆腐、「ルビー大豆」や「黒神(こくじん)大豆」などを使った寄せ豆腐、きな粉、乾燥大豆などの詰め合わせを用意する。

 辻口さんは「つながりのある農家や会社などに相談したり、県外の豆腐店に視察に行ったり、満足いく豆腐を目指して試作を重ね、自信を持ってお届けできる商品を作っている。初の試みだが、多くの人に支援いただき感謝している。ゆくゆくはみそや納豆なども作りたい」と話す。

 クラウドファンディングは9月30日まで。

青森経済新聞VOTE

青森経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース