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青森でドラッグレースイベント 約1000人の旧車ファンでにぎわう

(右)4輪クラス優勝のマイク・プールさんの愛車(1937年式フォード 5ウインド クーペ)

(右)4輪クラス優勝のマイク・プールさんの愛車(1937年式フォード 5ウインド クーペ)

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 クラシックカーやバイクのドラッグレースイベント「Feels Good Exhaust(フィールズ・グッド・エギゾースト)」が6月4日、青森スピードパーク(青森市駒込深沢)で開かれた。

レーススタートの様子

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 雷雨の予報が覆り、晴天が広がった当日。八甲田山を望む会場に4輪クラス19台、2輪クラス(ハンドクラッチ・フットクラッチ)30台が集結し、10分の一マイル(160メートル)の直線コースを走りタイムを競った。

 同レースは、4輪、2輪(ハンドクラッチ・フットクラッチ)各クラス共に3回ずつ走り、順位を決める。スタートラインに2台が並び、「3、2、1、ゴー」のアナウンスに合わせ「フラッグボーイ」がチェッカーフラッグを振り下ろし、レースが始まる。レースは発進速度が緩やかだったり、すぐに大差が付いたりと、クラシックカーやビンテージバイクならではの展開が繰り広げられた。出場車が待機場所からコースに入場する場面やレース中など、詰めかけた「アメ車」ファンやバイクファンらは歓声を上げたり、カメラやスマホを向けたりして観戦を楽しんだ。

 4輪クラスの優勝は、平均タイム12秒台の中、8秒84を記録したマイク・プールさん。2輪ハンドクラッチクラスは昨年に続き2冠達成の平野大智さん、2輪フットクラッチクラスは有賀裕次さん。3人にはエンジンのピストンをかたどり作ったというオリジナルトロフィーが贈られた。福島から参加した有賀さんは「サーキットで走るのは初めてで無我夢中で走った。6時間かけて来たかいがあった」と笑顔を見せる。

 青森市内から初参加した出場者最年少の雪田知希さん(18)は、愛車の「1955年式フォード F100(通称パンプキン)」に初心者マークを付けて臨んだ。「父や父の知り合いの影響でアメ車が好きになった。普段はこんなにアクセルを踏み込めないので気持ちよかった。また来年も出場したい」と笑顔で話していた。

 会場内にはキッチンカーや雑貨店、子ども向けのブースなども並び、家族連れの客の姿も多く見られた。昼に子どものみが参加できるサプライズプログラム「10トンダンプ綱引き」があり、集まった50人の子どもたちが協力しダンプを引っ張った。

 実行委員会によると来場者数は約1000人。先着500人分用意した来場記念品のステッカーは午前中で配布しきったという。実行委員長の木明孝太さんは「来場者の皆さんに喜んでもらえたのが何よりうれしい。たくさんのつながりがあり、イベントができたことに感謝している。また来年も続けたい」と顔をほころばせた。

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